セオリツヒメの薔薇物語

 このセオリツヒメの薔薇の種は、瀬織津姫を広めた山水治夫氏がたまに仕事で通る路地で出会った一本の四季咲きの薔薇の木との出会いから始まります。深紅で甘い香水の香りを放つその薔薇に魅了されたそうです。一般的に深紅のバラは香りがないものが多いのです。それを知っていた花好きな山水氏は感動し、その路地を通るのが楽しみだったそうです。

 ところがある秋の日。路地を塞ぐようにその薔薇が倒れていたそうです。故意に踏みつけられ折られたように見えたそうです。山水氏は声をかけそうっと起こし、隣にあった木の枝を支えに使いなんとか建て直しました。しかし痛々しい根元、、、。帰宅してからも心配の毎日だったそうです。後日用事がありその路地をドキドキして通ると、なんと真っ赤な花をたくさん付け、甘い香りで迎えてくれたそうです。瀬織津姫を愛する山水氏が助け復活させたのです。平成30年の記録的な猛暑、まさしく『瀬織津姫物語 ~縄文の女神が復活する~』の10周年の夏に、花を咲かせていて感動して愛でていた時、種ができているのを見つけたそうです。その時、「セオリツヒメ」と命名することと、この種を縁のある人に配り全国、全世界で咲かせたいと閃いたそうです。この種はそういった愛のこもった種です。